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保護等級IPについて

保護等級IPとは、機器の防塵、防水に関する保護を規格化しているもので、IEC(国際電気基準会議)規格で規定されている機器の保護等級を記号で示したものです。
ここでは、当社製品の仕様にも関係する保護等級IPについて説明します。

 

保護等級IPとは?

保護等級は、IEC(国際電気基準会議)及びJIS(日本工業規格)の2つの規格に基づいています。日本工業規格の保護等級(JIS C 0920)とは、日本工業規格にて規定された防水、防塵のランクによる等級を表しています。また、IEC(国際電気基準会議)にて定められた基準(IEC 60529)により、人体及び固形物に対する保護等級と水の浸入に対する保護等級(IP Code)が設定されています。
どちらもほぼ同じ内容ですが、下記にIP規格について説明します。

IPコード

IPコードは、2つの保護等級をコード化したものになります。
基本的には、「人体及び固形異物(粉塵等)に対する保護」である第1記号と「水の浸入に対する保護」である第2記号から構成されています。たとえば「IP68」の場合、第1記号である「6」は固形異物(粉塵等)に対する保護等級を、第2記号である「8」は水の浸入に対する保護等級を意味しています。また、どちらかの保護等級を省略する場合は「X」を記載します。

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保護等級IPの記号について

IP表示説明

第1記号説明

人体および固形異物に対する保護
記号 種類 保護の程度
0 無保護 特には保護されていない。
1 50mmより大きい固形物に対する保護 人体の表面積の大きな部分、例えば手などが誤って内部の充電部や可動部に接触する恐れがない。直径50mmを超える固形物体が内部に侵入しない。
2 12.5mmよりも大きい固形物に対する保護 指先、又は長さが80mmを超えない指先類似物が内部の充電部や可動部に接触する恐れがない。直径12.5mmを超える固形物が内部に侵入しない。
3 2.5mmよりも大きい固形物に対する保護 直径又は厚さが2.5mmを超える工具やワイヤなどの固形物体の先端が内部に侵入しない。
4 1.0mmよりも大きい固形物に対する保護 直径又は厚さが1.0mmを超えるワイヤや銅帯などの固形物体の先端が内部に侵入しない。
5 防塵形 粉塵が内部に進入することを防止する。若干の粉塵の侵入があっても正常な運転を阻害しない。
6 耐塵形 粉塵が内部に侵入しない。

第2記号説明

水の浸入に対する保護
記号 種類 保護の程度
0 無保護 JIS C 0920 特には保護されていない。
1 滴下する水に対する保護 JIS C 0920 鉛直に落下する水滴によって有害な影響をうけない。
2 15°傾斜した時落下する水に対する保護 JIS C 0920 正常な取付位置より15°以内の範囲で傾斜した時、鉛直に落下する水滴によって有害な影響をうけない。
3 噴霧水に対する保護 JIS C 0920 鉛直から60°以内の噴霧水に落下する水によって有害な影響をうけない。
4 飛沫に対する保護 JIS C 0920 いかなる方向からの水の飛沫によっても有害な影響をうけない。
5 噴流水に対する保護 JIS C 0920 いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響をうけない。
6 暴噴流に対する保護 JIS C 0920 いかなる方向からの水の強い直接噴流によっても内部に浸水の形跡がないこと。
7 浸漬に対する保護 JIS C 0920 規定の圧力、時間で一時的に水中に浸水しても内部に浸水の形跡がないこと。
8 水没に対する保護 JIS C 0920 製造者によって規定(※)される条件に従って、連続的に水中に置かれる場合に適する。原則として完全密閉構造である。

※ 山本電機工業株式会社 試験規定:
水圧0.3MPa下で10時間水中に沈め、これを4回繰り返し、水の浸入が無いこと。
ケース蓋及びケーブル取出し口は弊社規定により適切に処置するものとする。

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